患者さんと病院を支えるスタッフ Vol.2

自然分娩で初産婦さんの場合、出産まで長い方では1日かかるなどと言われています。

詳しいお産までの進行については助産師に説明を委ねるとして、どの妊産婦さんも

赤ちゃんとの対面の時までは、陣痛の痛みに耐えながら、待ち続けなければいけません。

でも、けっして独りでなくって、助産師や医師、ときにケアセラピストが寄り添い、

そしてなにより、ご家族がその瞬間までそばに居て一緒に耐え忍んでくれています。

 

そして、私どもの厨房スタッフも、キッチンでその知らせを心待ちにしている一人です。

まさに、いつお産になるとも分からない状況にあっては、食事の準備は柔軟に対応します。

できるだけ出来立ての温かい食事を召しあがって頂くために、お産の進捗は随時看護師から内線で連絡が入ってきます。

「産まれたって!」「さてっ!」と、短く気合と、パタパタと足音に、「キーン」「コンッ」と金物が鳴り、

一瞬にして緊張した空気になりますが、しかし、スタッフの表情はいたって穏やかで、

鍋を見つめるまなざしはどこか誇らしげに見えたりします。

厨房スタッフにとって、最高のお褒めの言葉は「おいしい」の、ただ一つだと言います。

おいしく召し上がって頂くために、できる事、全部やる。

長時間に渡るお産で、体力も消耗してへとへとの疲れた身体も、今度は赤ちゃんのために

早く回復させてあげないといけません。

温かい食事は心癒され、ほっとして、優しい気分になれます。

栄養面も考えていますから、しっかりと召し上がって早く元気になってほしいと、キッチンからいつも願っています。

配膳にお部屋に伺う、お姉さんも、ちょっとシャイなコックさんもみな気持ちは同じです。

ちょっと平均年齢が高い(!?)かな、でもとても元気で陽気なチームです。

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