野崎クリニック
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Blog大当郎の風

お米の話

2025年05月09日

先日、実家の田舎に久しぶりに帰った時のこと、この時期は田植えのため周囲の農道には

多くの軽トラや田植えのトラクターが、路肩には農具や長靴など広げられたりして車で通る際には

風情を感じつつ用心して走行するのですが、今年は違った風景がありました。

既に夏の田園のように青々とした穂の作物が見渡す限りに広がっていました。

稲とは違う濃い緑色の葉と、まっすぐに立つ穂を見て、すぐ「麦」とわかりました。

聞けば麦に転作する農家さんも増えたらしく、稲作よりも手間がかからないとして徐々に増えてきた

そうです。また年々減少する米消費量に対し政策として生産を抑えてきた背景がありました。

そして今、この需給バランスが狂ったのか、お米の値段が異常なほど上がってきました。

昨昨年ころより上昇し始め、この一年でおよそ2倍に。能登の地震をうけ非常用に備蓄する、

インバウンド需要増、はたまた投機目的か、とかいろいろ言われていますがどれも判然とせず。

昨年の作況指数1.1の新米が十分に補充されているはずなのに、です。

ならばと、国は備蓄米放出を掲げたのですが、店頭であまり見たこともなく価格も依然高いままです。

そこへアメリカ・カルフォルニアからの輸入米、価格も関税を含めても日本の米より安いと話題です。

多くの方が歓迎してトランプ大統領も喜ぶとするなら一石二鳥といえそうですが、

そもそも価格高騰の原因が突き止められていないようでは、農家も一般市民も戸惑うばかりなのでは。

田舎で見たなじみの田んぼが麦畑になった光景には、

「もう米はいい、米より麦」という農家の強い意志が表れているようでした。

今回のコメ騒動、遠因はといえば、そもそも日本人の米離れがあるかもしれません。

他方、日本酒がアメリカなど海外でうけています。で、そのアメリカから米を輸入しようと

いうのですから、なんとも皮肉な話です。

わたくしは世界が認める日本のお米を日本人が再認識して食卓で消費してこそ、と思うのです。

美味しくて付加価値がこのように高いお米を農家さんが高齢化や人手不足の中をこれまで安価で

提供してくれました。

むかし茶碗に米粒ひとつ残していると「目が潰れる」とか、親から言われたものでした。

「お百姓さんの苦労をしのびなさいと」とか。「神様が宿っている」との戒める話もあります。

日本にはお米にかかわる訓話がたくさんあります。

日本のお米、喜んで買って、感謝していただきましょう。

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