野崎クリニック
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Blog大当郎の風

少子化問題 ~わすれた宝~

2023年01月19日

今年は約3年ぶりに行動制限のないお正月となり、久しぶりに実家に帰り、

ゆっくりとお過ごしになった方も多かったことでしょう。

今年は卯年(うさぎ)ですが、うさぎは繁殖力が強く、一度の出産で6~10羽の子供を産み、

妊娠期間もわずか一ヶ月あまりと短い上、妊娠中に次の子供を妊娠する重複妊娠が可能で、

天敵に狙われやすいうさぎは、こうした繁殖能を進化させたのかもしれません。

うさぎの話はこれにて。

さて、昨年2022年の出生数(現時点では集計されていない)は77万人辺りと推測されています。

2021年は811,604人だったため、約5%減となる見通しとなり最低記録を更新することとなります。

世界的にみても平均寿命が延び少子高齢化は進んでいますが、

各国の年齢別人口比を「0-14才を15%未満、65才以上20%以上」で検索しますと、

日本、ドイツ、イタリアがヒットします。

内日本が1位で世界の中で最も少子高齢化が進行しているということになります。

少子高齢化は国の存亡をも左右する、大きな問題だともいわれています。

原因のひとつが婚姻数の減少といわれ2021年は婚姻数が51万件と過去最低でした。

その要因にはコロナ禍による出会いの機会喪失や収入減少などあげられてはいますが、

ある調査によれば、女性では、「仕事、家事、育児、介護を背負うことになるから」

男性では、「結婚生活を送る経済力がない」「仕事が不安定」と将来への不安があるとしています。

今の時代「男は仕事、女は家事」という概念は改めるべきですが、

男女が協働しても非正規では経済的に不安定で教育費の負担も不安のはずです。

本年ついに「こども家庭庁」の発足の予定で子供の問題をきめ細やかに扱われることには歓迎しますが、

世の中の「公園での子供の声がうるさい」「ベビーカー嫌がらせ」など子供に優しくない、

子供を排他してしまう社会の風潮、また、せっかく子供をもったのに、

その我が子をも虐待してしまう親の資質には、どこまで食い込めるかは未知数です。

不安が依然残ります。

また子供を取り巻く環境も昔とは大きく変わり、事故や事件、塾や習い事、遊んでもゲームにと、

あまり外で見なくなり、子供の遊ぶ声を聞かなくなったのか、

世の中の子供への耐性が薄れてしまっているようです。

世知辛い世の中ですが、これは、社会全体の責任です。かつてはあったかもしれない、

「子供は国の宝」の意識、そういう意識を再度熟成しなおさなければいけないのでは、

とつくづく思います。

年頭にあたって、思わず吐露してしまいましたが、

子供たちの遊ぶ声、よろこぶ笑顔のあふれる世界が続くことを願ってやみません。

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