Blog大当郎の風

この春、医療DX化を受けて「電子カルテ」になりました。

一般的なイメージとしては、先生の机の上の大きなディスプレイのパソコンを思い浮かべることでしょう。マウスの操作で検査値の推移や画像を過去と比較したり、先生が巧に操っているアレです。

導入するにあたって、その準備や整備は非常に大変でしたし、いざ始まってからも操作に四苦八苦で患者さまにも大変ご迷惑をおかけしてしまいました（申し訳ありませんでした）。

そんなこんなで4月から運用し始めて２カ月が経ち、今となっては慣れてきたのでしょうか、ずっと以前からやっていたかのような感覚でいます、不思議な感覚です。

とは言え、常に操作する範囲は限られていて、まだ知らない便利機能もあるようで、まだまだ使いこなしとは言えない状態です（個人の感想ですが）。と言いますか、それ以上は“怖い”が正直なところで、いろいろやってみたくも、もしもデータが消えてしまったらと、臆してしまうのです。

一方、いまどきの若い人はめざといことに、操作に困っていると、「こうしたらいいですよ」「ここに入力してください」「ここで見られますよ」と同時に開始したのに、もうサクサクと使いこなします。「ハイ！どうぞ」と涼しい顔をされると、大人の面子もなく、ただ敬服してしまいます。SNSならLINEだけ、決済はPayPay程度のスマホライトユーザーの私では、電子カルテの多機能にはついていけてないわけで、紙の分厚いカルテに閉口していたのに、ときどき紙の良さに郷愁を抱く、気がそぞろな2か月間でした。

やっと、最近慣れてきて（怖さがなくなってきて）、いつでもどこからでも共有、閲覧できるメリットを活用して気になる患者さんの情報や経過をよく見るようになりました。カルテが常に手元にあると思うと安心感があります。これまであまりわからなかった入院患者さんの経過もよくわかり、病棟スタッフとのコミュニケーションもとりやすくなりました。ストレスフリーで時短にもなっていると思います。

なにより使いこなしているかも？と思うと“快感”なのです（自己満足ですが）