あこがれの人

 さきごろ、行われたフィギュアスケートの世界選手権では羽生結弦選手が3年ぶりに王座を奪還。

SPで5位と出遅れたもののフリーではノーミスの完璧な演技を披露し世界最高得点をマークしました。

また、2位の宇野昌麿選手は3種類の4回転ジャンプ4本すべてを成功させました。

優勝した羽生選手とはわずか2.28点差と肉迫。宇野選手のレベルの高さに注目が注がれています。

その宇野選手はインタビューで「今回ベストの演技をしたうえで、やはり(羽生先輩には)

かなわなかった。ただ、目標であることには変わりはない。負けたくないという気持ちがある」と

ライバル心を露わにしたそうです。

幼いころから、あこがれの羽生先輩の背中を追いながらも、体格、筋力の発達は追いつけず

悶絶していましたが、19歳となり少年が青年となり鍛えられた肉体を備えた今は、

十分張り合えるようになりました。さらには大人の色気もまた帯びてきました。

フィギュア界には頼もしい次世代が控えています。

 さて、新年度になり、どこも新入社員を迎え、新人共育に余念がないことでしょう。

てっとり早くは先輩がするように真似させたり盗ませたりさせ、新人は目前の先輩を目標に

追いつこうと努力します。

一方、指導する先輩は正しく教える責任、また教える中でわかる自身の未熟さや不勉強、

プレッシャーや焦りも感じながらも共に励みます。常に努力し上を目指す姿は後輩に共感を

呼ぶことでしょうし、そうした向上心のある組織は一体感があるように思います。

選手同士が、大変仲の良い、日本のフィギュア界はそれが強く感じられます。

ちょうどこの原稿を書いているところに、浅田真央選手の引退のニュースが飛び込んできました。

ジュニア時代に、浅田選手を参考にしトリプルアクセルが跳べるようになった羽生選手は、談話で、

浅田選手のこと「ずっとあこがれの人」と特別な思いをあらわしたとのことです。

あなたにとって、あこがれの人、いますか?